競技規則テストにおける重要なポイント|主審の対応を正しく書くために

公開日: 2025年8月19日

サッカーの審判試験では、単に「どんな判定を下すか」だけでなく、主審として一連の対応を正しく答えられるかが重要視されます。 特に昇級試験や上級審判を目指す場合、書き漏れや記述不足によって減点されるケースが多く見られます。

この記事では、実際の問題例を取り上げながら、試験で注意すべきポイントを解説していきます。

実際の問題例

次の問題を考えてみましょう。

主審の許可を得てフィールドの外に出ていた競技者Aが、主審の承認を受ける前にフィールドへ侵入し、相手競技者をペナルティーエリアの外で押さえて倒した。状況は決定的な得点の機会であった。このときの主審の対応は?

この問題を読んで、多くの方は「競技者Aに不許可入により警告を与え、その後、決定的な得点機会阻止(DOGSO)により退場を命じる」と答えるのではないでしょうか。確かにこれは大筋では正しいのですが、試験ではこれだけでは不十分です。

ありがちな解答と不足点

多くの受験者は、懲戒処置(警告・退場)だけを書いて終わってしまいます。しかし試験問題の問いは「主審の対応は?」です。つまり、懲戒処置以外の行動も含めて答える必要があります。

不足しているのは以下の2点です。

  • 笛を吹いてプレーを停止すること
  • 再開方法(今回は直接フリーキック)を明記すること

正しい主審の対応

この事象における主審の対応は、次の3点セットになります。

  1. 笛を吹いてプレーを停止する
  2. 競技者Aに対して、不許可入により警告 → DOGSOにより退場を命じる
  3. 直接フリーキックで再開する

このように、プレー停止 → 懲戒処置 → 再開方法 という流れで答えることが大切です。

試験での書き方のコツ

実際の試験では、回答の枠が限られているため、簡潔かつ漏れのない表現が求められます。以下のような定型文を意識すると減点を防げます。

  • 「主審は笛を吹き、プレーを停止する」
  • 「競技者Aに警告を与え、さらに退場を命じる」
  • 「直接フリーキックでを再開する」

このように一連の流れを順序立てて書くことで、「正確な対応を理解している」と伝わります。

まとめ

審判試験では、判定だけでなく「プレー停止」「懲戒処置」「再開方法」の3点を漏れなく答えることが合格への近道です。特に昇級を目指す場合、この書き方の習慣をつけておくことが重要です。

理解を深めるためには、実際に多くの問題を解きながらパターンを身につけるのが一番効果的です。

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