【2026/27新ルール】VARレビュー対象の拡大を徹底解説 ― 2枚目の警告・人間違い・コーナーキック
公開日: 2026年7月3日
2026/27シーズンのサッカー競技規則改正で、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)がレビューできる事象が3つ追加されました。
「得点」「PK」「退場」「人間違い」という従来の4カテゴリーの枠組みは維持しつつ、比較的まれではあるものの試合結果を左右しかねない誤りが、新たに対象に加わった形です。
この記事では、追加された3つのレビュー対象と、その条件・注意点を詳しく解説します。
1. 追加された3つのレビュー対象
| 追加された事象 | ポイント |
|---|---|
| ① 明らかに間違った2枚目の警告による退場 | 従来は「2つ目の警告による退場」はレビュー対象外だった |
| ② 人間違い(警告・退場) | カードの対象となった反則を、いずれかのチームの別の競技者が行っていた場合 |
| ③ 明らかに間違って与えられたコーナーキック | 競技会で選択できるオプション。すみやかに訂正できる場合に限る |
① 明らかに間違った2枚目の警告による退場
これまで、VARがレビューできる「退場」からは、2つ目の警告によるものは除外されていました。つまり、明らかな誤判定でイエローカードが出て、それが2枚目で退場になってしまっても、VARは介入できませんでした。
2026/27からは、明らかに間違った2枚目の警告による退場がレビューの対象になります。誤ったカードで数的不利を強いられる、という理不尽が救済されるようになります。
② 人間違いの範囲が広がった
従来も「人間違い」はレビュー対象でしたが、それは「主審が、反則を行ったチームの別の競技者に警告・退場を示した場合」に限られていました。
今回の改正で、カードの対象となった反則がいずれかのチームの別の競技者によって行われていた場合もレビューできるようになりました。
ここで1つ注意点があります。人間違いのレビューで確認できるのは「誰が反則を行ったか」の特定のみです。得点、PK、退場に関わる事象の場合を除き、反則そのもの(ファウルだったかどうか)をレビューすることはできません。
③ 明らかに間違って与えられたコーナーキック
これは競技会で選択できるオプションとして導入されました。採用するかどうかは競技会ごとに決められます。
レビューできるのは、次の条件を満たす場合に限られます。
- すみやかに、そして再開を遅らせることなく、その決定を変更できる場合に限る
- コーナーキックが素早く行われた場合は、判定を変更できない
- 間違って与えられたゴールキックは、このレビューの対象外
- VARからの情報を受けて判定を変更した場合、主審は「TVシグナル」を示す
対象になるのは、あくまで「本来はコーナーキックではないのに、明らかに間違ってコーナーキックが与えられた」ケースです。逆に、本来はコーナーキックであるべき場面でゴールキックが与えられた場合など、間違って与えられたゴールキックにはVARは介入できません。
まとめ
- VARのレビュー対象に「明らかに間違った2枚目の警告による退場」「人間違い(いずれかのチームの別の競技者による反則)」「明らかに間違って与えられたコーナーキック」の3つが追加。
- 人間違いのレビューは「反則を行った競技者の特定」のみが対象。
- コーナーキックのレビューは競技会オプションで、すみやかに訂正できる場合に限られる。間違って与えられたゴールキックは対象外。
- VARシステム全体の見直しも今後行われる予定。
VARの基本的な運用については、VAR運用の誤解を解説した記事もあわせてご覧ください。