【2026/27新ルール】その他の変更点まとめ ― アクセサリー・ボディカメラ・口を覆う行為など
公開日: 2026年7月3日
2026/27シーズンのサッカー競技規則改正では、5秒ルールや交代の10秒ルールといった大きな変更のほかにも、細かいけれど知っておきたい改正がたくさんあります。
この記事では、それらの「その他の変更点」をまとめて解説します。
1. アクセサリーは「覆えばOK」に(第4条)
これまで「装身具(ネックレス、指輪、ブレスレットなど)」はすべて禁止で、テープで覆うことも認められていませんでした。
2026/27からは用語が「アクセサリー」に変わり、危険でなく、安全にそして確実に覆われている場合に限り認められることになりました。危険なアクセサリーは引き続き外さなければならず、テープで巻いたり覆ったりすることはできません。
背景には、従来の一律禁止が対立や一貫性のない適用を生んでいたこと、そして特定の物を身につける文化的・宗教的・医療的・個人的な理由が十分考慮されていなかったことがあります。なお、審判員も同様に、危険でないアクセサリーの着用が認められます。
2. 審判員のボディカメラ(第5条)
競技会は、主審・副審・第4の審判員にボディカメラの着用・使用を認めることができるようになりました。ただし、次の条件があります。
- 競技会主催者がカメラを提供し、映像を完全に管理する
- マイクを含むことはできるが、VARとの通信を放送するためには使用できない
- 映像・音声は、懲戒に関する事項のために関係機関が使用できる
審判員への暴言・暴力の抑止や、判定の透明性向上への活用が期待されます。逆に、審判員がカメラを「非公式に」使用することは禁止であることも明確になりました。
3. A代表親善試合の交代要員が最大11人に(第3条)
各国の「A」代表チームの親善試合では、使うことができる交代要員の数が最大8人になりました。さらに、両チームが合意し試合前に主審に通知した場合は、最大11人まで認められます。ただし、交代回数は各チーム3回(+ハーフタイム)に制限されます。
4. 正しくない再開にもアドバンテージ(第5条)
フリーキックやスローインなどのプレーの再開が正しく行われなかった場合でも、ボールがインプレーになり、相手チーム(再開を行っていないチーム)がボールを保持したなら、アドバンテージを適用してプレーを続けさせることができることが明確化されました。
「相手のミスによる再開のやり直し」で得をするはずだったチームの利益を、わざわざ止めて奪わないための整理です。
5. ドロップボールの明確化(第8条)
ペナルティーエリア外でプレーが停止された場合のドロップボールは、ボールを「保持し続けた、または保持したであろう」チームに行われますが、ここに「ボールがアウトオブプレーになった場合に再開を行ったであろうチーム」も含まれることが明確化されました。
また、ボールが審判員や外的要因に当たってプレーが停止された場合、ボールはその接触(妨害)があった位置にドロップされます。
6. PKの「偶発的なダブルタッチ」が明文化(第10条・第14条)
キッカーが偶発的に両足で同時にボールを蹴った場合や、キック直後にボールが蹴っていない方の足や脚に触れた場合の扱いが、条文に明記されました(回状31号の内容の確認です)。
- ボールがゴールに入った場合:キックは再び行われる
- ゴールに入らなかった場合:試合中のPKなら間接フリーキック、PK戦なら失敗として記録
また、キッカーとゴールキーパーが同時に反則を行った場合に、キッカーへ必然的に警告を与えるとしていた記述は削除されました。
7. 口を覆ってのやり取りに退場処分(第12条)
2026年4月のIFAB臨時会議での決定を受け、競技会で選択できるオプションとして、次の行為が退場の対象に追加されました。
- 挑発的な、嘲笑的な、または相手の感情を刺激するような方法や状況で、相手競技者とやり取りをする際に自分の口を覆うこと
手や腕、シャツで口を覆い隠して、差別的・侮辱的な発言が発覚しないようにする行為への対策です。FIFAとサッカー界全体の「あらゆる差別と闘う」姿勢を反映した改正とされています。
8. 判定への抗議でフィールドを離れたら退場(第12条)
同じく競技会オプションとして、次の行為も退場の対象になりました。
- 主審の判定に抗議するために、競技のフィールドを離れる
- 主審の判定に抗議するために、他の競技者にフィールドを離れるよう指示する、または促す(チーム役員も対象)
あわせて第3条には、いずれかのチームが7人未満になった場合、試合は開始も続行もされないこと(一時的退場や、新設された「1分間ルール」による一時的な退出はこの人数に含めない)、およびチームの責任で試合が続行できなくなった場合は原則そのチームの棄権とみなされることが明記されました。
まとめ
- アクセサリーは危険でなく、安全に覆われていれば着用可能に。
- 競技会は審判員にボディカメラを提供できる。
- A代表親善試合の交代要員は最大8人(合意で11人)に。
- 正しくない再開にもアドバンテージを適用できることが明確化。
- ドロップボールの対象チームと位置が明確化。
- PKの偶発的なダブルタッチの扱いが明文化。
- 口を覆ってのやり取りや、抗議のためのフィールド離脱が退場対象に(競技会オプション)。
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