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解説を見る映像と競技規則から見るポイント
主審の身体の向きに注目してください。 ボールが左サイドにある段階で、ゴール前にはすでに広島は7人の競技者が入っており、左サイドの競技者はクロスを上げてゴールに迫る確率が高い状況でした。この状況から主審は、次に起こる可能性が高いのはペナルティーエリア内でのポジション争いだと予測し、クロスが上がる前の段階からゴール前を監視できる身体の向きを作っていたと考えられます。主審が一度に見える範囲は常に限られているため、何かが起こる確率の高いペナルティーエリア内の監視を優先した、ということです。 この準備には二つのメリットがあります。一つは、クロスが上がる前の段階でゴール前の競技者同士が引っ張り合っていないかを監視できること。もう一つは、クロスが上がった後に身体を反転させる必要がないため、そのままスムーズにゴール前の監視とポジションの移動へ移れることです。 実際にこのシーンでも、クロスからのこぼれ球をシュートする場面に注目してください。主審は接触やハンド、ワンタッチの有無を見極められる位置へ素早く移動し、シュートを真後ろから見られる視野を確保したうえで、しっかりと立ち止まって監視できています。クロスが上がる前からゴール前へ身体の向きを作っていたからこその、スムーズな動き出しだったのではないでしょうか。 最後にもう一点。得点が決まった後、広島の競技者がボールを拾いに行く場面でも、主審は気を抜かずに広い視野で監視を続けています。広島としてはこれから追いつきたいスコアと時間帯であっただけに、ここでいさかいが起きないかまで注意を払っている点も、ぜひ見ていただきたいポイントです。 クロスが上がる前の身体の向きの準備が、その後の監視の質とスムーズな動き出しにつながることがよく分かる、審判員にとって非常に参考になるシーンです。
根拠となる競技規則
第5条 主審(ポジショニング)
公式の確認先
競技規則の原文を確認する
上記はIFAB・JFAの公式資料です。このシーンは、筆者の分析であり、IFAB・JFA・大会主催者の公式見解ではありません。
Quiz
これ、答えられますか?
コーナーキックにてけられたボールがクロスバーに当たって跳ね返り、直接キッカーのもとに戻ってきた。キッカーがボールに触れた場合の対応として適切なものは次のうちどれか。
競技規則ではこうなります(第17条)
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前にキッカーがボールに再び触れているため、間接フリーキックが与えられます。 (いわゆる2度蹴りの反則)
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