Referee Review
なぜこの判定になったのか?
審判目線の解説ポイントをチェック
解説を見る
Referee Review
なぜこの判定になったのか?
審判目線の解説ポイントをチェック
解説を見る映像と競技規則から見るポイント
オフサイドポジションにいた競技者がゴールを決める直前に触れた、守備側競技者のプレーが「意図的なプレー」か否かが焦点となるシーンです。注目したい点は2つあります。 ① オフサイドかどうかを判断する瞬間はいつか 左サイドからクロスが上がったあと、中央でユヴェントスの競技者がボールに触れています。オフサイドポジションにいるかどうかは、この味方競技者が触れた瞬間の位置で判断します。この瞬間にオフサイドポジションにいた競技者が、最終的にゴールを決めているため、オフサイドの反則になる可能性があります。 副審目線でいうと、クロスの後に競技者が触れているため、オフサイドを見極めるのは相当難しい事象といえました。 ② 守備側競技者のプレーは「意図的なプレー」か ユヴェントスの競技者が触れたあと、ボールは守備側競技者に当たっています。この守備側競技者が意図的にボールをプレーしたと判断されれば、オフサイドの反則は成立せず、ゴールが認められます。一方、意図的なプレーではなく、単にボールが当たった、あるいはセーブと判断されれば、オフサイドの反則となります。 この判断は主審の主観によるところが大きく、それを確認するためにOFRが行われました。主審は、守備側競技者のプレーを意図的なプレーではないと判断し、オフサイドとしました。 競技規則には、「意図的にプレーした」とみなす指標が次のように示されています。 ====== 競技者がコントロールできる状況にあるボールを、結果的に、「意図的にプレーした」とみなす指標として、必要に応じて、次の基準が使われるべきである。 ◦ ボールが長く移動したので、競技者はボールをはっきりと見えた。 ◦ ボールが速く動いていなかった。 ◦ ボールが動いた方向が予想外ではなかった。 ◦ 競技者が体の動きを整える時間があった、つまり、反射的に体を伸ばしたりジャンプせざるを得なかったということでもなく、または、かろうじてボールに触れたりコントロールできたということではなかった。 ◦ グラウンド上を動いているボールは、空中にあるボールに比べてプレーすることが容易である。 「セーブ」とは、ゴールに入りそうな、またはゴールに近づいたボールを競技者が手や腕(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが触れた場合を除く)以外の体のいずれかの部分を用いて止める、または止めようとすることである。 ====== リプレイ映像では、守備側競技者はボールに反応していることが分かります。しかし、近い位置から来たボールで、何かをしようとプレーしたとは言いにくい動きです。そのため、OFRの結果、意図的なプレーではないと判断してオフサイドとした主審の判定は妥当だと考えられます。 とはいえ、人間の目で一瞬で事象を見極めることは非常に難しい事象でした。
根拠となる競技規則
第11条 オフサイド
公式の確認先
競技規則の条文を確認する
リンク先はJFAの日本語版競技規則(PDF・約13MB)です。指定のページで開かないときは、ボタンのページ番号を見てください。このシーンは筆者の分析であり、IFAB・JFA・大会主催者の公式見解ではありません。
Quiz
これ、答えられますか?
ゴールキーパーが自陣ペナルティーエリアから投げたボールが、誰にも触れずに直接相手チームのゴールに入った。主審が下すべき判定は、次のうちどれか。
競技規則ではこうなります(第10条)
ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、ゴールキックが与えられます。 ※第12条における、「手や腕から直接ゴールすること」の反則ではありません。
アプリなら、関与の有無やラインの見方を問題形式で確認できます。
ほかの問題もアプリで解いてみる
関連するルール解説
このシーンのタグに関連する基礎知識を、競技規則の考え方から確認できます。